私は普段、小学校の体育館で行われている社会人クラブの練習に週2-3回参加をしています。
夜20時から2時間、基礎打ちから始まり試合を5-6ゲーム行うという流れです。
ある日、1ゲームで何個もシャトルが壊れるという出来事がありました。1ラリーで羽根が折れたり、強くスマッシュを打つと羽根が一気に2本折れたりと、とても満足にラリーが出来ない。
代表者の方に話を伺うと、「予算がないので今日から安いシャトルに変えた」とのことで、「少し壊れても辛抱して使って欲しい」と言われました。
結局、満足のいく練習は出来ずコートには折れた羽根が散乱し、1ダース2000円で安価ではありましたが、消費量が劇的に増えゴミも増え本末転倒な状況になっていました。
ご挨拶が遅れましたが、ここで簡単に私の自己紹介をさせていただきます。
フェニックス株式会社の代表をさせていただいております牧野と申します。(写真左から牧野、高さん、中村さん)
熊本出身の33歳で、小学3年の頃にバドミントンと出会い、それから大学4年まで現役でプレーをしました。高校は熊本学園大学付属高校(昔の商大付属)で主将を務め、福岡大学へと進学しました。
恥ずかしいことに輝かしい成績はあまり残せておりませんが、私の青春時代は全てバドミントンに捧げました。
社会人となり、約10年間ラケットを握らない日々が続きましたが、消化不良感が強く、今度は社会人というステージで高みを目指そうと日々練習をしています。
話を戻しますが、私は普段、中国貿易の仕事をしており、現地に買い付けに行ったり工場視察に行ったりとよく中国という国を知っていることもあり、試しに中国で仕入れ可能なシャトル(日本のシャトルはほぼ中国製)を全て買ってみることにしました。
同じ見た目のシャトルでも、実際に打ってみると全く飛び方や耐久性が異なり、アヒル羽根とガチョウ羽根、黒ガチョウの漂白羽根、そして羽根の部位や湿度や温度の管理がシャトルに影響するということを学びました。
自宅はシャトルまみれとなり、気がつけば合計200数十社からシャトルを仕入れていました。
試打を繰り返し行う中で、満足のいくシャトルを複数見つけることができ、実際に現地に足を運び工場視察をしたり、工場の方に工場を紹介してもらったりしました。
その後も日本で試打を繰り返し、他社が3,500~4,500円で販売している品質以上のシャトルで、できるだけコストを落とせるように調整を繰り返し、かつ品質を維持できるよう交渉を繰り返した結果、安定した品質と価格とボリュームで輸出可能なシャトルに辿り着きました。
これまでに様々な国内メーカーのシャトルを見てきて思うことですが、第1種検定合格球という名ばかりのシャトルが世に溢れすぎています。認定の要件は大半が規格であり、羽根の品質ではありません。
第1種検定合格球だから良い羽根を使っているとは限りませんし、綺麗な飛行をする保証もありませんし、耐久性に優れているわけでもありません。
PNXは「本物」にこだわり続けるバドミントンブランドでありたい。
そしてPNXシャトルは、予算の高低で練習環境に差がついているバドミントンプレイヤーの為にあると思っています。
我々は、1ラリーでも多く、1打でも多く、1人でも多くの幸せを提供し続ける本物のバドミントンブランドを目指します。
フェニックスには不死鳥という意味があります。
昨今、シャトルの価格は上昇傾向にありますが、壊れにくく、試合と同じ品質のシャトルを、練習級と同じ価格帯(3,000円前後)で提供することをコンセプトに、これからもフェニックス株式会社は品質と価格にこだわり続けていきたいと考えています。